| 2012.01.13 Friday/11:26 |
就職戦線、先行き不透明 |
大学生内定率 中小、求人数はマイナス
18日発表された2012年春卒の大学生の就職内定率(10月1日時点)は59・9%と、昨年同期を2・3ポイント上回った。
採用計画を左右する10年度の企業業績が大手を中心に好調だったためだが、これから採用活動が本格化する中堅・中小企業では、円高や欧州危機による景気減速の影響が出る可能性がある。就職戦線が明るさを取り戻すかどうかはまだ見えない。
SMBC日興証券の集計によると、東京証券取引所1部に上場する約1200社の10年度の経常利益は、前年度比で約5割増えた。これが内定率の上昇につながった。「リーマン・ショックで減らした時期の採用を取り戻そうとする企業も多い」(関係者)という。
ただ、今回の内定率の水準は、過去2番目に低い。大学進学率が20年前の約1・5倍の56・7%まで上がり、分母となる大学生の数が増えたことで、内定率が上がりにくくなっているという事情もある。事業のグローバル化への対応のため、外国人の採用を増やしていることも影響しているようだ。
さらに、今回の改善が長続きするかどうかははっきりしない。リクルートの調査によると、今後、本格的に採用活動に入る中堅・中小企業の求人数は、従業員規模が300〜999人の企業で11年春より1・5%少なく、300人未満の企業では9・0%少ない。「中堅・中小企業には、景気回復の効果が遅れて表れるため、採用意欲は強くない」(就職情報サイト「リクナビ」の岡崎仁美編集長)とみられている。
春の時点での最終的な内定率となる大学生の就職率は11年春卒で、91・0%と過去最低となったが、これを上回るかどうかは、今後の中小・中堅企業の動向がカギになる。さらに、世界経済の先行きは不透明さを増しており、来年度以降の大手企業の採用動向も見通せない状況だ。









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